この5月17日にリニューアルしたhuluについて、その翌日に感想を書いた。正直、トラブルの続出でひとりのユーザーとして困ったことを率直に記事にしたものだ。
マルチデバイス時代のVOD、前途多難と期待〜huluリニューアル体感記〜
その週の間はトラブルが継続し、まずい事態にさらになっていった。映像配信が途中で止まったり画質が大きく悪化したりした。また外部モニターを使っていた人は、モニターやケーブルがHDCPという著作権管理技術に対応していないと視聴ができなくなった。
不満に思ったユーザーはTwitterに気持ちをぶちまけ、ちょっとした炎上騒ぎになった。すると今度は、トラブルの原因について憶測で書く記事が出てきてそれが拡散されたりした。その典型がこの記事だ。
アメリカへのシステム使用料を減らして赤字を解消するためにリニューアルを急いだのが原因だ、という憶測記事だ。huluが赤字なのは間違いないが、長期的な目標を日テレ経営陣が託しているhuluが現在赤字であることは百も承知なわけで、そんな誤った情報が拡散されるのはまずいと感じた。
そこで私は、huluに取材をお願いし、Yahoo!で記事にした。いまトラブルに見舞われているにしても、ユーザーが誤った情報で物事を判断するのはお互いにとってよくないと考えたからだ。
huluのリニューアル・トラブル、問題を残しつつ収束へ~それは、なぜ起こったか~
これを読んでもらえば、今回のトラブルの背景がわかってもらえると思う。そこでこの記事を受けて、取材を通じてさらに感じたこと、考えたことをさらに書いておきたい。これからの映像配信事業にとっての課題が浮かび上がってきたように思うのだ。(ここから先は登録読者のみ)
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