テレビとネットの横断業界誌 Media Border

2018年10月号

週刊ダイヤモンドのメディア特集に出てこなかった巨艦・NHKについての雑感〜新志有裕氏・寄稿

2018年10月29日 13:58 by sakaiosamu
2018年10月29日 13:58 by sakaiosamu

Introduction
8月号に寄稿してもらった弁護士ドットコムニュースの編集長・新志有裕氏には、隔月連載をお願いしていた。連載二回目としてのテーマは、NHK。たまたま先週発売の週刊ダイヤモンドでメディア特集を掲載していたのに、なぜかNHKの話題が出てこなかった。それを話の入口に、NHKについての雑感をまとめてくれている。NHKについては民放側の意見としていろいろ聞こえてくるが、テレビ局所属ではないメディア人の意見として貴重な文章になっている。面白いので、この線は続けてもらいたいと思うし、読者諸氏からの意見も聞きたいところだ。ぜひじっくり読んでもらいたい。

 

 

 

書き手:新志有裕(弁護士ドットコムニュース・編集長)

週刊ダイヤモンドの恒例ともいえるメディア特集企画「 4つの格差が決める メディアの新序列」が10月27日号に掲載され、業界関係者の間で話題になりました。新聞、テレビといった従来型メディアと、ネットメディアや配信プラットフォームなどを比較するもので、様々な論点がありましたが、あえてここで挙げてみたいのが、旧メディアの中でも最大の巨艦ともいえるNHKが、年収比較のコーナーくらいにしか出てこなかったことです。メディアビジネスの中には位置付けにくいために省かれたのかもしれませんが、同列に位置付けられないがゆえに、メディアの「マネタイズ」が叫ばれる中で、独自の存在感があるのではないかと感じています。

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