先日の記事でも書いたとおり、10月26日にTVerがスタートした。
筆者としても好印象だしTwtter検索でかいま見えるユーザーの評判も悪くないようだったが、スタート後二週間経った今も好評は続いているようだ。
TVerのキーマンのひとりとしてTBSの龍宝(りゅうほう)氏の名前が前々から聞こえてきていた。立ち上げまでの経緯やスタート後の感想などいろいろお聞きしたいとインタビューをお願いした。営業出身なのでネットのことはわかっていませんが、と念押ししつつ、スタートにまつわる多様な話をしていただけたので、じっくりお読みいただきたい。とにかく一歩踏み出した高揚と、課題の多さへの悩みの両方が溢れるお話となった。
龍宝さんはTVerの立ち上げの中で、どういうお立場になるのでしょうか?
五社の会議の中でTBSの代表として会議体に加わっている一人です。ただTBSが幹事社的な役割を受け持っていまして。去年の9月から民放5社で配信ビジネスの検討会をはじめました。いま社長になった武田が座長で、そのほかにいくつか分科会があってそれぞれでTBSが幹事役をやっています。事務局的な作業をTBSがやらせていただいているということですね。その検討会のメンバーに私が加わっていまして立場ということは、その中の一人です。
去年の9月というと井上会長が発表した時期ですね。その前から違うレイヤーでの議論が進んでいたということでしょうか。
そうです。もうちょっと高いレイヤーで進んでいたみたいです。 それを受けてオープンな形で議論を始めましょう、というのが9月以降ですね。9月の会長の発表の中で、在京5社の社長レベルで話をしていると言っています。
9月の発表は驚きましたが、正直言って上のほうで言ってるだけで実現性は薄いなんじゃないかと見ていました。というのはその時点で見逃し配信をやっているのが日テレのみでしたから。
検討会も絶対やるという前提ではなかったんですよ。配信ビジネスについて民放キー局の立場で、どういうやり方ができるか議論しようよということでした。やろうと決めたのはそれからしばらく議論を続けてからでしたね。
井上会長が10月からやると発表したのは、今年の3月でした。
半年弱の間に議論して、やると固まったわけです。 やると決めてた人たちと、本当にやるの?と思ってた人たちがいましたが、やるしかないねと決まったのが年明けだったということです。当初、温度差はあったけど、やることでまとまりました。
龍宝さんはそもそも、そういう議論が社内で巻き起こった時、ご自身でもやるべきと考えてらしたんですか?(ここから先は登録読者のみ)
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