※画像:Yahoo!ニュース(スポーツ報知:11月29日より)
Introduction
弁護士ドットコムニュース編集長の新志有裕氏による隔月連載。今回の題材は、田中みな実のInstagram、ではなくそれをネタにしたスポーツ紙の記事について。タレントがインスタ投稿をした、というだけの記事を次々に配信していることについての考察だ。
書き手:新志有裕(弁護士ドットコムニュース・編集長)
フリーアナウンサーの田中みな実さんの初写真集が12月13日に発売されてから、早くも増刷となり、30万部に達したと報じられています。なぜこんなに人気が出たのでしょうか。美に対するこだわりの強さから、男性だけでなく、女性からも強い支持があるようです。
ただ、気になったのは、一時期やたらと、私のニュースアプリのタイムラインに、「田中みな実さんがインスタグラムを更新しました」という記事が出ていたことです(最近は減少傾向にあります。11月が顕著でした)。私はさほど田中みな実さんに興味はなかったのですが、見出しが扇情的なことも多く、ついつい見てしまいました。
そこには、ニュースプラットフォーム(PV稼げる)と、ニュース配信社(簡単に人気記事が作れる)、芸能事務所(プロモーションになる)のトライアングル関係が生まれていたように感じます。ただ、近江商人の「三方よし」(買い手よし、売り手よし、世間よし)のように、本当に「世間よし」として、読者利益にかなっているのかどうかは微妙なところです。
●ひたすらインスタを記事化、見出しで釣る
具体例を見ていきましょう。
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