2018年も始動し早くも十日間が過ぎ去った。読者諸氏も個人としての今年の具体的なテーマが見えてきていることだろう。何かと動きの多い年になることは間違いない。
そこでMediaBorderとしても、2018年にテレビとネットの横断領域で、キーワードになりそうな事柄を3つ考えてみた。きっとあなた自身の動きの参考にしてもらえると思うのでじっくり読んでみてほしい。
テレビ朝日が1月3日に一昨年劇場で大ヒットした映画『君の名は。』を放送した。そのCMでソフトバンクのコラボが話題になったのはみなさんご存知だろう。それとは別に、「Society5.0」を掲げたCMも放送され筆者はかなり驚いた。映画の中で主人公の女の子を声優として演じる上白石萌音が実写で登場。映画に似て、田舎で祖母と暮らす女子高生として、2030年を舞台にスマートホームや自動運転バスなどを紹介していた。最後に出てきたクレジットは政府広報。内閣府が掲げる科学技術政策のキーワード「Society5.0」の概念を紹介するCMだったのだ。
同時配信の議論もこの影響を受け、「NHK対民放」の構図から「公共的存在たるテレビ局全体」の役割が問われるようになったようだ。これについてはYahoo!に私が書いた記事を参考にされたい。
→「テレビ局の新たな公共性を問うステップへ~NHK同時配信の議論~」
また一昨年から浮上したフェイクニュースの問題で人びとの「ちゃんとしたメディア」への期待も高まっており、メディアには信頼性と社会的役割が求められるようになってきた。
これまではテレビ局がネットで何をやるか、どうするかはビジネスモデルを軸に語られ、今後どう収益を伸ばせるかという新規事業の場として扱われてきた。それがいま、テレビがネットに進出するからこそ信頼性を問われるようになったのは面白い。そこに本当に”社会的価値”があれば、自然とビジネスも可能性が出てくるのだと思う。
2つ目はテレビの広告メディアとしての側面、、3つ目はコンテンツビジネスの側面についてのキーワードだ。
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