ポイントは、2017年の数値の2015年との比較
毎年1月下旬に日本映画製作者連盟が集計した前年の映画興行のデータが発表される。今年も昨日1月25日に数字が出てきた。
2001年からのデータをグラフにしたのがこれだ。青い線が邦画、赤い線が洋画、緑が合計だ。
※日本映画製作者連盟の発表を元に筆者が作成したグラフ
2017年を2016年とだけ比べて見ると、興行全体が2355億円から2285億円に下がっている。邦画としても1486億円から1254億円に大きく下がってしまった。一方洋画は869億円から1030億円に上がったので、「洋画の攻勢か?」と言いたくなるのだが、ちょっと違う。
なにしろ2016年は「君の名は。」「シン・ゴジラ」のメガヒットがあった。付け加えて言うと「この世界の片隅に」という小規模公開ながら異例のヒットを果たした作品もあった。2016年はやや”異常値”だったのだ。
ここはむしろ、2015年と比べたほうが把握しやすい。すると、全体も、邦画も洋画も順調に伸びたことがわかる。
さらに2001年以降の長期の視点で見ると、ひょっとしたらと思うことがある。少々主観的になるが、書いておきたい。
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