テレビとネットの横断業界誌 Media Border

2018年01月号

Paraviは動画配信サービスを超えるか?〜4月のサービス開始に向けてPPJに取材した〜

2018年01月24日 10:00 by sakaiosamu
2018年01月24日 10:00 by sakaiosamu


※画像はParavi公式サイトより

12月25日付けの本誌で、PPJ(株式会社プレミアム・プラットフォーム・ジャパン)が新サービス「Paravi」を4月にスタートさせると発表したことをお伝えした。

→【速報】PPJが2018年4月動画配信サービスをスタート。その名も「Paravi」

さっそく取材を申し込んだところすぐ応じていただき、年明け早々にお話を聞きにうかがった。読者諸氏もご存知の通り、PPJは東京放送ホールディングス(TBSの持株会社)と日本経済新聞社及びテレビ東京ホールディングス、WOWOWに電通と博報堂が加わって設立された会社だ。複数の、しかも畑の違うメディア企業が80億円もの資本金で動画配信事業を起ち上げたことは業界内で大きな話題だった。おそらくVODサービスとしては“最後の大手”となるだろう。他社と比べると大きく遅れてのスタートを、どう切ってどう追いつこうとしているのか私も興味津々だ。正直、どたばたと動き出したように見えていたが、お話をうかがうと綿密な戦略議論をしていることが伝わってきた。その新たな可能性を読者諸氏にも感じ取ってもらえればと思う。

取材に応じていただいたのはPPJの高綱康裕社長を中心に、取締役編成制作局長の松島哲夫氏、編成制作局コンテンツ調達責任者の高澤宏昌氏のお三方。以前、松島氏はTBSの編成局在籍中に、高澤氏はTBSの配信担当者として面識があったので同席いただきありがたかった。戦略面からコンテンツの話まで、子細に聞くことができた。


左から、高綱社長、松島局長、高澤氏

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