8月27日にミライテレビ推進会議の会合が六本木の日本マーケティング協会で開催された。その中から、「ラジコサービスと今後の展開」について紹介したい。登壇は株式会社radikoで業務管理室長と業務推進室次長を兼務する岡田真平氏。ラジオCM制作会社、日本ラジオ広告推進機構、そしてビデオリサーチでラジオの調査に携わってから今年1月にradiko社にジョインしたという、一貫してラジオ業界でキャリアを積み上げてきた人物だ。
Media Borderでラジコというサービスについて事細かに説明する必要はないだろう。ラジオ難聴取エリアの解消とリスナー拡大を目指して2010年4月に始まったこのIPサイマル配信サービスもすでに8年余の歴史がある。いまや民放連加盟101局のうち93局(+放送大学)をカバーし、120万~130万のデイリーユニークユーザーを抱えるサービスに成長した。2017年のスマホアプリの中でも2位のアクティブ率、Alexaスキルも最も使われているなど、そのプレゼンスは向上する一方(ちなみに、筆者も自宅ではAmazon Echoを通じてラジコを楽しんでいる一人だ)。一日当たりの述べ聴取時間は1億5千万~7千万分にも上る。これは1ユニークユーザーに換算すると120分に相当する。ユーザーの中心は40~50代の男性会社員ということだが、若年層も確実に獲得しているという。
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