早いもので、InterBEE終了から早くも十日が過ぎてしまった。三日間の興奮を忘れないうちに、とくに気になったセッションのレポートをみなさんにお届けしておきたい。2つ目にとりあげるのは、「報道」をテーマにしたセッションだ。16日の16時から、NHK文研の村上圭子氏がモデレーターとなり、日本テレビ宇佐美理氏、フジテレビ清水俊宏氏、NHK足立義則氏によるパネルディスカッション「テレビ局のネット報道はどうなっていくのか?」が開催された。
「テレビとネットの融合」を語る時、当初はもっぱらドラマなどのパッケージ化しやすいコンテンツを軸に語られた。実際NetflixやAmazonが鳴り物入りで登場し日本のドラマを買いあさろうとしたし、テレビ局が取組むTVerで見逃し配信されるのはドラマやバラエティが中心だ。一方でニュースコンテンツは「報道はお金にしにくい」ととらえられ、ネットでのマネタイズの議論の際も、あまり題材にならなかったように思う。
だがこのところはむしろ、ニュースが注目されている。また新聞社も含めネットでの展開には様々な動きが出てきて、全体像を把握するのも大変だ。
このセッションでも、そのあたりを整理するイントロダクションを村上氏がスライドを使って話した。
右側が動画メディア、左側がテキストメディア。また上がマスメディア系、下がネットサービス系。当然、テレビ局のネット展開は右上を占めている。
こうして整理された図をみてもやはり頭の中は混とんとしてしまう。それくらい、ニュースというコンテンツの出し方がまさに模索の真っ最中だということだ。これを誰がどう整理していくのかが問われている気がする。
さてこんな前振りのあと、3人のパネリストがそれぞれの活動をプレゼンテーションした。ここでは、12月に新しいアプリの公開を控えている日本テレビ宇佐美氏の発表を簡単に紹介したい。混とんの時代への最新の答えと受けとめられる内容だったと思う。
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