テレビとネットの横断業界誌 Media Border

2017年11月号

「72時間ホンネテレビ」で感じた、AbemaTVが広告メディアとして超えるべき高いハードル

2017年11月13日 15:54 by sakaiosamu

AbemaTVが11月最初の連休に「72時間ホンネテレビ」と題して、元SMAPの三人をフィーチャーした番組をライブで配信したことが話題になった。MediaBorderの読者なら、何度か覗いてみた人も多いのではないだろうか。

翌週のネットメディアはこの話題で持ち切り。とくにAbemaTVが発表した視聴数「7400万」という数字に驚く記事が多かった。中には「視聴率にすると5〜6%になるのではないか」とのテレビ局関係者のコメントが添えられたものもあった。

MediaBorderの読者ならそもそも視聴数(どうやら番組を一度視聴するとカウントする数値らしい)を視聴率と比べることは不可能だと理解しているだろう。だが面白いので試みとして、強引な換算をやってみて宣伝会議・アドバタイムズの連載でこんな記事を書いた。

→「72時間ホンネテレビ」が示した可能性を遠回りしながら考える」

換算のやり方は記事を読んでもらえばわかるが、視聴データとして使ったのは、ミライテレビ推進会議のメンバーに聞いた内容だ。その時点で「遊び」でしかないのだが。もっともらしく円グラフを作ったので紹介したい。

アンケートに答えてくれた54名のうち、見なかった人が23名。残り31名が1分でも見た人だ。そして「5分以内・15分以内・30分以内」の人が合わせて13名、1時間以内の人が10名。つまり、少しでも見た〜1時間以内の人が23名を占めていた。1時間以上見た人は7名で、うち2名は40時間くらい見たと回答している。

さらに、何回視聴したかを聞いてみたところ、このような結果になった。連休中にかなり何度も視聴している。

これら“身近な人数十名に聞きました”というアンケート結果を元に、アドバタイムズの記事では視聴率への換算を強引になったところ、0.78%だった。そして記事では、「72時間ホンネテレビ」は視聴率だの数だのとは関係ないところに価値があった、という話の流れにしている。

視聴率でとらえるな、というのは正しい主張だと思うが、一方でこの特番で感じたのは、AbemaTVについての広告メディアとしての疑問点だ。そこでこの記事では、この点について掘り下げてみたい。 

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

テレビは面白いほうがいいのか、コロナでわからなくなってきた〜インテージ調査より〜

2020年06月号

テレビ局は、売上をどれだけ下げずに済むかの期間に突入

2020年05月号

コロナ時代のテレビはどう変わるのか、どう生き残れるのか。

2020年04月号

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

2020年06月号

アフターコロナへ、日本中が動き出した。もちろん、それは元どおりの世界ではな...

2020年05月号

With Corona。コロナは当面のさばり続ける。しばらくは、共に生きる...

2020年04月号

新型コロナウイルスはおさまるどころか世界を混沌に陥れている。こんな時だから...