2017年の春は、メディア界にとって特別なタイミングではないだろうか。それは、本当の”次の姿”が形になりはじめる時が来た、ということだ。そう感じさせられる出来事やニュースが去年から続いている。敏感な人は、この”新しい局面”をひしひしと感じていると思う。
MediaBorder登録読者が参加できる勉強会「ソーシャルテレビ推進会議」の3月の会合ではNHK文研の村上圭子氏に講演してもらった。多岐にわたる濃厚な内容のお話の中で、私が強く印象付けられたのが、このスライドだった。
ああ、そういうことなのか、と私はこの時感じた。自分の頭の中で言葉にならなかったことを明確にしてもらえた感覚だ。
つまり、私たちは長らくテレビとネットの行く末を見つめて来たが、それは見逃し配信やSVODサービスの普及という形で一区切りついた。もちろん動画配信もまだ先があるわけだが、それと重なる形で今、新しい潮流が巻き起こっているのだ。それを村上氏は「メディア構造変化時代」としている。
そこで4月号最初の記事では、そのメディア構造変化とは何なのか。こんな軸があるのでは、という私なりの解釈を示してみたいと思う。(ここから先は登録読者のみ)
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