テレビとネットの横断業界誌 Media Border

2016年11月号

KBCが元気いいのは、エリアの視聴者に身体ごと向いているからだ

2016年11月30日 09:13 by sakaiosamu

先日、福岡の放送局であるKBC九州朝日放送に講演で呼んでいただいた。

同局には前々から興味があった。ローカル局としてはびっくりするくらい、ネット上でオリジナルコンテンツを展開しているからだ。ただ、お声がけいただいて初めて知ったのだが、地上波でも躍進著しく、視聴率が断然いいのだそうだ。

KBCはテレビ朝日系列だから、普通に考えるといまは2位に甘んじているはずだ。ところがここ数年、三冠だ四冠だと威勢のいい発表をしてきている。

KBC企業情報WEBページより

今年度上期は、ゴールデンタイムでは3位だが、他の数字で「4冠」。もちろん、「プライム2」のような区分はテレビ朝日系列独自の言い方だが。

KBC企業情報WEBページより

昨年の10月クールには、正真正銘の「4冠」を獲得している。とにかく、視聴率争いで関東とはずいぶん違う状況が展開されていて、福岡ではここ数年KBCが強いのだ。

好調の秘密は、自社制作番組とテレビ朝日の番組の強さがうまい具合に相乗効果になっている点だ。つまりは、自社制作番組が非常に数字がいいのだ。

KBC「アサデス」番組情報ページより

中でも、「アサデス」はKBCの看板番組として、福岡県民の生活に溶け込んでいる。

あさ6時から8時までという、通勤通学前の重要な時間帯で、自社制作による福岡県民のための情報提供をしている。これが、毎日10%代前半の視聴率をとっている。他はキー局の番組を流して10%を超えることはほぼないので、「アサデス」は並み居るキー局の番組に福岡では圧勝しているのだ。いったいどうしたらそんなことになるのか。(ここから先は登録読者のみ)

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