テレビとネットの横断業界誌 Media Border

2016年07月号

C CHANNELは動く女性誌であり、雄弁な広告媒体である〜山崎ひとみ編集長に聞く動画マガジンの魅力〜

2016年07月04日 08:39 by sakaiosamu

C CHANNELを知っているかと聞かれればほとんどの人はYesと答えるだろう。元LINE社長の森川亮氏が設立した動画メディアで、女性向けにおしゃれな動画を配信している。タテ型動画が特長だ。その程度までは多くの読者がすらすら答えるだろう。だがその実体、とくにこのところ急激に動画の再生数が伸びていることや広告媒体としての有効性については、あまり知られていないのではないか。

私は実は、C CHANNELが起ち上がってから何度か試しに見てみて、正直魅力がわからなかった。イマドキの若い女性が自分のファッションを見せる自撮り映像を流している。ターゲット層にはこういうのが響くのだろうか?自分にはピンと来ないが何しろ娘の世代の感覚が50代のおやじにつかめるはずがないと、理解を諦めていた。

今年に入ってからいくつかのニュースで、C CHANNELの再生数が急増していると記事になっていた。時折私のFacebook上にもその映像が流れて来たりした。前に見た映像と方向性が変わっているようだ。どこか”活気”めいたものが伝わっている。4月になると、3月の再生数が1億回を超えたこともニュースになっていた。

→動画メディア「C CHANNEL」が月間1億再生を突破、オリジナルのハウツー動画で急成長

にわかに活気を帯びたのは、昨年末に山崎ひとみ氏が編集長に就いたことがきっかけのようだ。詳しい話を聞いてみようと、お会いしに行った。お話から見えてきたのは、非常に明確なコンセプトと、広告媒体としての強みだった。

---山崎さんは以前、サイバーエージェントにいらしたそうですね。

はい。最初はWEBのプロデューサーをやっていて、AmebaやAmebaPiggなどに携わっていました。スマートフォン戦略に全社が舵を切ってからは、コミュニティサービスをいくつかつくり、ママ事業部という40万人いるAmebaのママユーザー向けにメディアビジネスを仕掛ける事業の立ち上げもやりましたね。

---そこをC CHANNELに引き抜かれて?

よくそう言われますけど全然そうじゃなくて。スモールスタートに関わりたいなと、一回独立してたんです。サイバーエージェントはどんどん大規模なプロデュースをするフェーズに入ったのですが、自分は小さなサイトの立ち上げをやって来たのでスタートアップに関わるほうが面白いんじゃないかと考えました。そこで動画分野をぜひやりたくていろいろな方とお会いして話す中で森川さんにお会いして・・・

---ああ、それで来なさいと言われたんですね?(笑

いえいえ、まずは何でも手伝いますというところから、どんどん仕事が増えていった感じです(笑

---最近私もFacebook上で動画をよく見かけます。とても活発になっているようですね。まずはC CHANNELについていちから教えていただけますでしょうか。

そうですね、女性向けの動画ファッションマガジン、VIDEO FASHION MAGAZINE FOR WOMANというコンセプトで運営しています。タテ型で一分前後の動画で女性をターゲットにしたハウトゥ情報をメインで配信しているメディアです。

---私がよく目にするのは、美容関係や料理が多いですが。

それまではクリッパーという女の子たちが自由に投稿していたのを、去年末からハウトゥ情報に舵を切るようになりました。最初に力を入れたのが料理とヘアメイクです。それ以外も女性向けのハウトゥであれば何でもトライをしていてファッションやDIYや恋愛など何でも扱っています。

---なるほど、立ち上げ当時にも何度か動画を見てみましたが、その頃といまは大きく傾向が違いますよね。ハウトゥ動画にニーズがあると考えたのでしょうか?(ここから先は登録読者のみ)
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