テレビとネットの横断業界誌 Media Border

2016年04月号

議論:ドラマの視聴率がヒトケタでも驚かなくなったのはなぜか

2016年04月22日 16:47 by sakaiosamu

テレビ朝日の木曜9時のドラマ『グッドパートナー』の初回が昨日放送された。私も見て非常に面白かったが、視聴率が12.9%だったことが報じられていた。この記事は、ヤフトピにも載っていたので、目にした人も多いだろう。

Yahoo!ニュース、トップページより

→<グッドパートナー 無敵の弁護士>竹野内主演の弁護士ドラマ 初回視聴率12.9%の好発進

自分も面白かったしよかったと思うが、少し違和感が残った。何だろうと考えてみたのだが、ドラマの初回視聴率が12.9%でヤフトピに載るほどのニュースになるのか?というところに引っかかっていたのだ。12.9%は決してニュースになる数字ではない。いや、なかった。だが今期でいうと、十分ニュースになるのだろう。

少し調べてみると、TBS日曜9時の『99.9%』が15.5%だったのに続く、民放プライムタイムのドラマとしては2番目の数字で、あとは日テレ水曜10時の『世界一難しい恋』が12.8%スタートでほぼ並んでいた。福山雅治主演の月9『ラブソング』が10.6%、TBS金曜10時の『私結婚できないんじゃなくて、しないんです』が10.3%。あとは軒並み一桁スタートだ。フジ日曜9時『OUR HOUSE』の4.8%という視聴率の低さが話題になったばかりだ。

ドラマの視聴率はいま、一桁が普通なのだ。10%を少し越えるとニュースになる。いったいいつのまにそんなことになってしまったのだろう。

テレビの視聴率低下は聞き飽きた話だ。何もいまはじまったことではない。だがドラマ=一桁に慣れてしまうなんてよーく考えると非常事態ではないだろうか。

そこでこの稿では、いつからこの異常が日常になったのかを確認し、その原因を論考してみたい。とは言え、私ごときが原因を突き止められるはずはないし、これが原因だと明言できる人もいまいないだろう。そこでこの稿では、読者諸氏の意見も求めたいと思う。登録読者に限られるが、あなたの意見もぜひ書き込んでもらいたい。(ここからは登録読者のみ)

 

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