Netflixが今年2月に日本でのサービスインを発表して以来、短い期間の中で各VOD事業者は活発な動きを示してきた。huluとdTVくらいしか存在感を示していなかったところに、バタバタと新規参入者がなだれ込み、あっという間にレッドオーシャン化してしまった。ひとつの事業領域でこれほど短期間に様相が変わったこともなかなか珍しいだろう。しかも、VODの立上げはそれなりの資金と準備が必要だ。それぞれ、前々から周到な準備を秘かにしてきたにちがいない。
さてこの中で際立つのは、Amazonではないだろうか。アメリカではSVOD事業者としてNetflixに次ぐ存在だったわりに、日本ではさほど動きが見えていなかったが、水面下では着々と準備を進めていたようだ。筆者の印象では、日本ではNetflixを差し置いて勢いづくように見える。
この稿では、Amazonのサービスをチェックしながら、ここまでのVODの動きを総括しておこう。
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