テレビが毎日送り出しているのは、時代そのものだと言える。ニュース番組のみならず、あらゆる情報番組で、あるいはバラエティ番組のネタとして、その時々の人びとのもっとも関心を集める話題が集まっている。番組ごとに優秀なスタッフが、できるだけ多くの人の興味を引きつけて視聴率に結びつけるために、多様な情報を調べてまとめてわかりやすく伝えている。すべてのテレビ局が毎日放送される番組が持つ情報を合わせると、その量は莫大になる。世の中を鏡のように映した貴重な情報が、ただ放出されておしまいになっている。
各局が送り出す番組の情報をまとめあげて検索可能にすれば、そして検索した番組の該当シーンをパッと再生できれば、この上なく便利なはずだ。そんな夢のような話が、すでに存在する2つのサービスを連携させれば実現できた。その2つとは、ガラポンTVとMetaTVだ。
Media Borderの読者諸氏なら、ガラポンTVはご存知だと思う。全局の番組をすべて録画するハードウェア。これをワンセグの活用で具現化し、スマホやPCで視聴するサービスとすることで、使いやすくライトな操作を可能にしている。ガラポンそのものについては、そのWEBサイトで確認されたい。
一方のMetaTVは株式会社ビーマップが提供しているサービスだ。BtoB用途のサービスなのであまりなじみがないかもしれない。カンタンに説明すると、テレビが送り出す情報をテキスト化したいわゆるTVメタデータを検索できるサービス。例えば自社の製品が発売された後でどれくらいニュースや情報番組で取りあげられたかを検索すると、取りあげた番組のリストと、どんな文脈で登場したかなどがテキスト情報としてわかる。
このMetaTVの検索結果として、ガラポンTVで保存された映像が出てくれば、先述した「テレビで放送された映像そのものから、気になる事柄を何でも検索できる」という”夢”を具現化できることになる。ここから紹介するのは、まさにそれを実現したシステムだ。ガラポンTVの保田歩社長と、ビーマップ社の杉野文則社長に詳しい話を聞きに行った。
●ガラポンTVとMetaTVの連携で、テレビというマーケティングシステムをフル活用する (ここからは登録読者のみ)
ビーマップ・杉野社長(左)とガラポン・保田社長(右)
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