8月17日の記事ではNetflixの体験レポートをお届けした。
→やってみた!ひと足お先のNetflix!〜プレミアム先行体験レポート〜
今日はその続きとして、さらに使いこんでの感想を書いてみよう。
まずアカウントの話。NetflixではひとつのIDで複数のアカウントを持つことができる。huluでもdTVでも、ひとつのIDで複数のデバイスで使用できるので同じと言えば同じだ。だから、父親のIDを家族で使うことが事実上許されている。だがNetflixの場合は、いま誰が使っているのかを区別する。そのため、私のIDを娘も使うと、最初の画面はこのようになる。
「おさむ」が私のアカウントで、「みみ」は娘の愛称だ。キッズは登録しなくてもデフォルトで存在している。アカウントを自分で作成できない幼い子供を想定しているのだろう。
別々のアカウントなので、数回使えばそれぞれ別の画面が開くことになる。個々人が視聴した操作に沿って並ぶコンテンツがちがうのだ。
トップ画面のイメージはこんな感じ。作品の画像の著作権を考慮して、実際の画面の並び方を図にしてみた。
HuluやdTVを使っている人からすると、あまり変わらないだろう。とくにhuluとよく似た構成だ。一番上にその時のおすすめ作品のイメージが出てきて数秒ごとに入れ替わる。その下には、ユーザーが現在視聴中のコンテンツが並ぶ。気になる作品は自分のリストに入れておくと、「マイリスト」に並ぶ。
下にスクロ−ルすると、様々な作品が多様な分類でさらに並ぶ。いま「マイリスト」と表示されているタイトル部分がいろいろな表現になる。「Netflixで人気の作品」「国内映画」「国内TV番組・ドラマ」「アニメ」「Netflixオリジナル作品」といったように。
さらにスクロールすると「フライトをご覧になったあなたへ」「センス8をご覧になったあなたへ」などと、最近視聴した作品をもとにしたレコメンデーションが並ぶ。それとは別に「おさむさんにイチオシ!」というのもある。
Netflixはレコメンデーションに力を入れている。これはすでに読者の皆さんも何度も聞かされた話だろう。そうするとこの「おさむさんにイチオシ!」がそれに当たるのだろうが、どうやらそれだけではないようだ。「○○○をご覧になったあなたへ」もそうだし、そもそも私がいまアクセスしたら「国内映画」「国内TV番組・ドラマ」と並んでいたが、別の時だと違っていたりする。娘が見ている順番も違うようだ。
つまり、Netflixのレコメンデーションは「イチオシ!」のリストだけでなく、画面全体が対象なのだ。ひとりひとりの過去の使い方、少し前に見た作品を分析し、その都度画面上に作品を並べ直しているようなのだ。彼らがレコメンデーションについて誇らしげに語る理由がだんだん分かってきた気がする。
●Binge Watchingの誘惑。立て続けに見たくなるのはこんな仕組み(ここからは登録読者のみ)
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