テレビとネットの横断業界誌 Media Border

2022年11月号

3年ぶりの幕張でのセッション!INTER BEE CONNECTEDでお会いしましょう

2022年11月09日 15:11 by sakaiosamu
2022年11月09日 15:11 by sakaiosamu

Inter BEEは2020年はオンライン開催、2021年はリアルとオンライン併用のハイブリッド開催だった。今年2022年はオンライン開催の部分もありつつ、幕張でのリアル開催をメインに行う。11月16日からの3日間を楽しみに待つ方々も多いだろう。

私は今年、特別企画の一つであるINTER BEE CONNECTEDのボードメンバーのリーダー役を努めている。メンバーも大きく一新したのでご紹介しておきたい。

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これまでも一緒にボードメンバーを務めていたNHK放送文化研究所の村上圭子氏には引き続き残ってもらった。NHKに限らず放送業界全体の視点を持つ村上氏は、業界の議論をリードする頼もしい存在だ。
コンテンツの海外展開について様々なメディアで発信するテレビ業界ジャーナリスト・長谷川朋子氏は、キー局ローカル局問わず広い繋がりを持つ人物でもある。明るいキャラクターと深い洞察力を併せ持ち、ぜひメンバーにと参加をお願いした。
テレビ朝日の社員でありつつ、ネット放送局ABEMAで看板番組「ABEMAPrime」をプロデュースする郭晃彰氏にも加わってもらった。テレビとネットの、どちらかと言えばネット側にいる郭氏こそ、新生CONNECTEDにふさわしい人物だと考えている。
TVQ九州放送の永江幸司氏は長年デジタル関係の仕事をしてきた。一方で組合活動でもリーダーシップをとってきて、最近はマル研(マルチスクリーン型放送研究会)の幹部の一人でもあり、ローカル局の問題意識を届けてもらうべくメンバーにお誘いした。
もう一人、配信事業に携わってきてキー局全体に人脈を持つ方もメンバーにと村上氏と共に悩んだ末、TBSでメディア企画室に所属する高澤宏昌氏に参加をお願いした。

頼もしいボードメンバーが新たに揃い、企画を出し合ってセッションを構成した。その一部は前回の記事で紹介している。

Inter BEEはすでにスタートしている〜オンラインで続々プレセッション

ここではその続きのセッションを解説したい。

多様に進化するスポーツ映像メディア

Inter BEEが終わるとすぐ始まるサッカーW杯。今年はABEMAが配信権を獲得した。一方、テレビ放送でも中継技術が進化しこれまでと違う楽しみ方ができるようになった。ライブ性が求められるスポーツは、放送と配信それぞれの強みを活かしながら相互に進化している。そこで「サッカーW杯直前!かわるスポーツ視聴」と題したセッションを企画した。17日13時から、幕張メッセ・ホール7、CONNECTEDのオープンステージで開催される。

SDGs時代のメディアにとって大切なテーマ

続いて17日15時からは同じステージで「“誰も取り残さない社会” メディアに何ができるのか?」と題したセッションだ。
SDGsを放送局が掲げるようになってきたが、一人一人のためにメディアは何ができるのかを考えるべき時ではないか。そんな思いを胸に、村上圭子氏がモデレーターとして、郭晃彰氏もパネリストとして登壇。各界の論客たちと議論する。難しいテーマだが、深い議論になりそうだ。

日本の先をゆく韓国に学ぶ

18日10時30分からは海外テーマのセッション。CONNECTEDでは過去にも何度か海外を取り上げてきたが、今年はすっかり日本の先へ進んだ韓国をテーマにした。「生き残りのヒントは「日本と韓国を繋げるIPエンタメ」にある」と題し、韓国に学ぶべきポイントを「IPエンタメ」に集約。そして一方的に学ぶ側としてでなく、韓国と繋がることで見えてくるものを議論する。まさに日韓コンテンツ界を繋いできた黄仙恵氏と、TBSとフジテレビそれぞれで両国を跨ぐ活動をするお二人が登壇し、ボードメンバー長谷川朋子氏がモデレーターを務める。

ローカル局の意義を他者の目線で問う

18日13時からはローカル局をテーマにするセッションだ。ただしパネリストはローカル局ではなく、そのパートナーとして関わる他の業界の方々で「ローカル局の意義・役割を、放送の外側から考える」というタイトルだ。ローカル局は地域ビジネスを支え、公共的な役割も担うと言われる。果たしてパートナーからはどう見えているのか、本当に役立っているのか、そして今後の新たな使命は何かなど、忌憚のない意見をうかがう。みなさんにとって興味ある企画なのか、すでに満席状態だ。だが立ち見で聴講できる可能性もあるので、ぜひ会場に駆けつけていただきたい。また後日配信も予定しているので、開催後も聴講できるかもしれない。

メディア中心からクリエイター中心へ

18日15時から、最後を飾るのは不肖、私がモデレーターを務めるセッション。テレビ局在籍中に大活躍したディレクターやプロデューサーが、退職してさらに多様な分野で活躍し始めている。「クリエイター主役の時代が始まった」と題したこのセッションでは、そんな3人のクリエイターに登壇いただき、ネットの時代になってクリエイターのポジションやコンテンツの作り方、そしてキャリアはどう変わったかをお話しいただく。

このセッションはすでに配信中のプレセッション「Videographerが拓く新しい映像制作」と同じ話を入り口違いで議論する側面があるので、そちらも前もって見てもらうといいだろう。

以上、各セッションを簡単に解説したが、みなさんのご都合に合わせてぜひ聴講してもらえればと思う。また、後日アーカイブとしての聴講も可能になりそうなので、当日行けない方はチェックしていただきたい。

3年ぶりの幕張でのセッションということで、メンバー一同張り切り、また緊張もしている。皆さんと、幕張でお会いできれば嬉しい。私は17日、18日はCONNECTEDステージ裏に詰めている。16日は基調講演の国際会議状の控え室にいると思うので、お声がけいただければと思う。

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