「静岡新聞SBSはマスコミをやめる。」そんなフレーズが1月11日にメディア界の人びとを驚かせた。MediaBorder読者諸氏ならご覧になっただろう。同社のWEBサイトに掲載され、同時に新聞紙上で広告としても掲載された。またそのことがいくつものメディアに取り上げられ話題になった。
マスコミをやめるとはどういうことか。答えに当たるものは、新聞広告で指紋の形に文字を配置した文章に記されている。静岡新聞SBS一人一人の社員の答えが書かれているのだ。書かれている内容は人によってまったく違う。つまり、答えは社員の数だけ出していく、ということだろう。
「奈良岡さんだな」と直感した。もちろん企業広告なのだから会社全体の意志なのだが、中心人物は奈良岡将英氏に違いない。
MediaBorderは何度か静岡新聞SBSに取材している。
「超ドS」の自虐には、「静岡のため」への情熱がこもっている〜SBS静岡放送のチャレンジ精神・その1〜
掲げるのは、しずおか愛!「イブアイしずおか」は地域のために楽しく頑張る番組〜SBS静岡放送のチャレンジ精神・その2〜
大勢が同じ場所で同じ体験をする。これも、メディアだ。〜超どSフェスタ@静岡・写真レポート〜
この時に取材したのが、社長室で社内改革の使命を担う奈良岡将英氏だった。「マスコミやめる」などという大胆なメッセージも彼が中心のはず。そうにらんでコンタクトし、取材に応じてもらった。いま奈良岡氏はシリコンバレーに赴任しているのでZoomでの対話。もっともいまは国内にいる相手でもZoomで取材するので、海外にいても国内と同じ感覚で取材できるわけだが。
このコロナ禍で日本には何ヶ月も帰っていないし、単身でシリコンバレーの住まいにこもりっきりだと言う奈良岡氏だが、今回の新聞広告について快活に語ってくれた。
(奈良岡氏には今月26日14時からのミライテレビ推進会議オンライン会合でも話してもらう。MediaBorder購読者なら誰でも参加できるので、この記事の最後の参加方法で確認してもらいたい。)
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