まずは上のサムネイルからYouTubeで「Win Win Wiin」を見てほしい。45分もあるが、とりあえず最初の5分間くらいを見てもらえばいい・・・
見てもらえただろうか。驚くのが、テレビ番組並みの予算をかけたセットを組んでいることだ。中田敦彦はすでにYouTubeに活動の主軸を置いていたが、彼のチャンネルの他の番組とは意気込みのようなものが違う。宮迫博之とともに、アンチテレビ、芸能界への反乱のようなことを起こそうとしているように思える。
その経緯についてはこの記事を読んでもらうとよくわかるだろう。(中田敦彦が突如吉本興行を抜けた背景もよくわかる)
中田敦彦×宮迫博之のYouTube番組『WinWinWiiin』に見る、テレビ黄金期への挑戦と憧れ 制作に至るまでの経緯を追う
さてMediaBorderがこの番組を取り上げるのは、もちろんメディアビジネスとしても画期的だからだ。この番組には「スポンサー」がついている。
映像が終わる直前にテレビ番組同様のクレジットが表示される中に「スポンサー:ロコンド 飲むシリカ」と2つのロゴが登場する。
さらに番組の一番最初に、映像の左下に「プロモーションを含みます」の文字も表示される。
YouTubeでは昨年夏から新たな機能として「有料プロダクト プレースメント、スポンサーシップ、有料おすすめ情報を追加する」ことが公式にできるようになった。企業からお金をもらった広告的コンテンツ、PR活動が一定のルールのもと許されるようになったのだ。
これはシンプルにやるなら、テレビ番組同様に番組の途中にCM映像をインサートすることもあり、ということだ。
「YouTubeを見ていればもともと広告が表示されるではないか」と言いたくなるだろう。もちろんそうだが、ちょっと、いや大きく違う点がある。YouTube映像を見ていると突然、流れをぶち切るようにCMが流れることがある。あるいは番組が始まる前にCMが流れて「広告をスキップする」ボタンが表示される。ああいった広告はYouTubeの既存メニューで、CMはYouTube側が勝手にアルゴリズムで選んだものが差し込まれる。配信者にはスポンサーは選べないし、広告の窓口はGoogleであり配信者ではない。
「プロモーションを含みます」の表示は、配信者側が交渉してスポンサードしてもらった企業のプロモーションの意味で、主体は配信者側にあるのだ。
もう少し説明しよう。
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