Introduction
深田航志氏から寄稿記事が届いた。前回の寄稿は今年6月の、CONNECTED MEDIA TOKYOのレポートだったが、今回はヤフーとLINEの経営統合をインテージのデータを使って分析した内容だ。果たしてあのビッグな”結婚”はどんな価値を持つのか。データから見えることをまとめてくれている。ぜひお読みいただきたい。
書き手:深田航志(インテージ)
皆さんご存知の通り、ヤフーとLINEの経営統合が11月18日(月)に正式発表されました。
その後、各メディアから多くの記事がでました。(リンク記事をご参照下さい)
その多くは、GAFAに対抗して日本発の巨大プラットフォーム誕生に期待を寄せるものや、提携後の利用者についてのもの。例えば、ヤフーの利用者の中心は30代以上で、LINEは若年層の厚さが強みで伸びしろが大きいため、コンテンツのヤフーとコミュニケーションに強いLINEでは事業の重なりは少ない・・と言った内容です。
――――――――――――――――――――――――――――――記事内容(一部)
ヤフーとLINE(ライン)の経営統合を発表!株主や株価への影響はどうなる?
ヤフーとLINEの経営統合スキームは国内老若ユーザーの包囲網
ヤフー・LINE「経営統合ショック」が業界にもたらす巨大インパクト
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ただ、そうは言うものの、スマホとPCのインターネット利用者の重複を除いた両社の利用者人数は分からず、それぞれの利用人数を単純に合わせた数を載せている記事もあった。
そこで、今回、パネル型のインターネット視聴率ではスマホとPCを同一パネルで見ることができる国内唯一のデータであるインテージ社の「デジタル統合視聴率」より、この利用者を視点にした経営統合効果を見ていきたいと思います。
※なお、スマホはiOS、AndroidOS両方のパネルデータとなります。
#1. ヤフー、LINE 各サービス利用状況
インターネット利用人口に占める、ヤフー、LINE(推定)利用者数は "ヤフー : 91.6%"、"LINE:75.6%" が利用するサービスです。
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