※電通発表の数値を地上波テレビ広告、新聞広告、インターネット広告費のみ抜き出して1985年から2018年までグラフ化
昨日、電通が「2018年 日本の広告費」を発表した。毎年この時期に発表してきたもので、広告業界でも注目される統計だ。特にメディア別に推計しているので、各メディアの状況が如実にわかる。
MediaBorderでも注目し、毎年記事にしてきた。昨年はいよいよネット広告がテレビ広告に迫っていることが如実に現れていたが、今年発表の2018年の数値は、「ネットがテレビに追いついた」ことがグラフにするとよくわかるだろう。
地上波テレビ広告費が1兆7848億円に対し、インターネット広告費は1兆7589億円なので、わずかにテレビがネットを上回っているとは言え、ほとんど同じ水準になったと言える。去年はテレビが約1兆8000億円だったがネットは約1兆5000億円だった。3千億円の差が200億円台に縮まっている。
ということは、今年テレビはネットに抜かれるのだ。今この瞬間にも、抜かれているのかもしれない。テレビ広告費はスポットの前年ダウンがまだしばらく続きそうだし、ネット広告の勢いが弱まる気配はない。
これをどう考えればいいのだろう。
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