今月の 「メディアイベント右往左往」で取り上げるのは2つのトピック(+α)です。
まず一つ目は、先月号の本連載でご紹介した、日本メタデータ協議会オープンカンファレンスの第2回が7月12日(水)に白金のエキサイトで開かれました。テーマは「IoT時代の勝ち残り戦略とメタデータ」。当協議会理事長の入鹿山剛堂氏が、長年の研究開発経験からIoTの実情と展望を解説。IoTの本質は、一般に言われているような「モノのインターネット」ではないと喝破。IoTのT=Thingsは「モノ」というよりむしろ「コト」。「コトのインターネット」がIoTであり、クラウド上に集約されたデータにより、さらに高次の価値ある判断と対応がフィードバックされることが要諦だと述べました。

次いで豊田勝之氏が「あるハードウェアベンダーのIoT取り組み 〜データ集積とサービス化の可能性〜」と題して自らの開発事例を紹介。最後はNTTドコモ・秋永和計氏から「ドコモAIエージェント オープンパートナーイニシアティブ」として、先日発表されたドコモのAIビジネスの狙いを紹介。幅広い分野から参加者が集まり、この分野への関心の高さが窺われました。
次回は8月9日(水)に「ラジオとメタデータ」をテーマに神田・ビーマップで開催します。お申し込み・詳細はこちら。
さて、今回メインで取り上げたいのは7月22日に開催されたデジタルアーカイブ学会第1回研究大会です。会場の岐阜女子大学文化情報研究センターには研究者だけでなく図書館関係者、企業でコンテンツ制作に関わる人たちなど、産学官の他分野から約100名が集まっていました。4月の設立総会で示された理念のとおりに進んでいるのではないかと思います。
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