さる2月27日、日本マーケティング協会で「情報メディア白書セミナー2017」が開催された。毎年この時期に、電通総研の編集による発行される『情報メディア白書』の披露を兼ねて定例的に行われるセミナーだ。

→ダイヤモンド社「情報メディア白書2017」紹介ページ 

電通総研の奥律哉氏によるメディア動向についての最新の研究発表が毎年興味深いのだが、今年の発表では奥氏に続いての天野彬氏による発表も面白くMediaBorderのテーマに近いものだった。そこでこの記事では天野氏にお願いして発表時のスライドを数枚お借りし、そのエッセンスをお届けしたい。

天野氏の発表タイトルは「若者の動画アプリ活用術から見えてくるマーケティングチャンス」というもので、今の10代が動画をコミュニケーションにいかに活発に使っているかを解説してくれた。実際に女子高生に話を聞いた映像もいくつか紹介され、非常に刺激的な内容だった。そこではもはや「動画」というものの感覚が旧世代とまったく違って、気軽で日常的、自分の生活の空気感を伝える”ツール”となっている。私は学生時代にビデオカメラをであちこち撮り回ったものだが、当時のカメラは重くなかなか大変な作業だった。そんな私からすると隔世の感がある研究成果を、お伝えしたい。

天野氏の発表は、2016年10月に15〜34歳の男女1600人を対象に行われた調査をもとにしている。天野氏によれば、若者層が使うコミュニケーションアプリは3つのブロックに分類できるという。Twitter、YouTube、Instagram、FacebookのメジャーなSNSのブロック。LINE Camera、SNOWなど次に並ぶブロック。そしてMixChannel、C Channelなどこれから来そうなブロック。こうして見ると、これから伸びそうなコミュニケーションアプリの多くが動画を軸にしたものであることがわかる。若者のコミュニケーションは新たな段階に入ろうとしているのだ。

そしてここからが面白いのだが、若者層の動画の使い方のトレンドは「ES-M-L(エス・エム・エル)」の3つのキーワードで解説できるというのだ。

この語呂よくまとめられた「ES-M-L」とは具体的には何なのか。もう少し詳しく見ていこう。(ここから先は登録読者のみ)

この記事は登録読者だけが閲覧可能な内容を含みます。続きを読むにはPublishers IDによる読者登録が必要です。