本日(2月23日)、電通は日本の広告費2016年を発表した。「テレビとネット」の気になる部分を報じてみる。
テレビ広告費(地上波)は1兆8347億円で前年比101.3%と一応のプラスだった。衛星放送も含めたテレビメディア広告費は1兆9567億円となった。
インターネット広告費は1兆3100億円で前年比113.0%。一時期ほどではないにせよ相変わらずの10%成長だった。地上波テレビとネットの差がいよいよ縮まってきた。
一方、新聞広告費は5431億円で前年比95.6%。こちらも変わらず厳しい状況が続いた。
さて気になるのが今後だが、簡単には言えない。そこでシンプルに2016年の前年比と同じ比率で推移したらどうなるかをやってみた。2016年の資料から、テレビ広告費が2017年以降も101.3%で推移したらどうなるか?同じようにネット広告費や新聞広告費も同じ比率だとどうなるかをグラフ化してみた。
このシミュレーションだと、テレビ広告費(地上波のみ)は2020年に1兆9578億円になるが、インターネット広告費は2兆1359億円となり、初めて金額が逆転する。
これはあくまでシミュレーションで、現実が同じことになるとは思えない。だが大まかな予測として、2020年前後でインターネット広告費が地上波テレビの広告費を抜くことが現実になる可能性は高い。そうなった時、企業がどれくらい変わるのか、メディア業界にどう影響するかは想像がつかない。
いずれにせよ、これから大きな変化があちこちで起こるのは間違いなさそうだ。
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