テレビとネットの横断業界誌 Media Border

2016年09月号

AbemaTVが4カ月で700万DLを達成できたのはなぜか〜AbemaTIMESのスタッフに取材した〜

2016年09月15日 14:41 by sakaiosamu
2016年09月15日 14:41 by sakaiosamu

MediaBorderでは、7月20日付でこんな記事を配信した。

「注目を集めるAbemaTV 〜 順調な成長の鍵はコミュニケーションにある?!〜」

AbemaTVのプロモーションとして1000万部の新聞折り込み広告を展開したことにも触れながら、4月のスタート以来急速にダウンロード数を伸ばしたコミュニケーション手法について考察した記事だ。

折り込み広告のような派手な展開で認知を獲得しながらも、AbemaTIMESというオウンドメディアを運営してコツコツとネット上で番組内容を紹介していることも重要ではないかと述べた。

こうしたプロモーションはどのような考え方で展開しているのかをもっと知りたいと思い、担当の方への取材をお願いした。

取材に応じてくれた宣伝本部長・野村智寿氏(左)とAmeba編集室・古川政博氏(右)

株式会社サイバーエージェントの宣伝本部長・野村智寿氏と、Abema編集局局長・古川政博氏が取材に応じてくれた。

野村氏はサイバーエージェントのあらゆるサービスの広告宣伝の責任者だ。同社は多様な企業の宣伝活動を請け負い主にネットでの広告代理店事業をメインにしているが、野村氏の担当はクライアント企業ではなく自分の会社ということになる。AbemaTVも自社事業のひとつとして、宣伝活動を推進している。AbemaTVはテレビスポットを盛んに展開しており、それに加えて7月に行った新聞折り込みも野村氏が指揮して行ったものだ。

古川氏はWEBメディアの編集を長らく担当してきた。サイバーエージェント社はこれまでも数多くのWEBメディアを運営してきており、古川氏はその実務ではベテランということだ。そのノウハウをAbemaTIMESの運営に活かしている。

お二人の話から、AbemaTVを知ってもらうために何をどう考えているのかがわかってきた。それは他のメディアや一般的なブランドのプロモーションに役立ちそうな話だった。(ここから先は登録読者のみ)

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

震災の国のメディアが共有すべき新潟民放2局の経験

2024年04月号

imp保証型でZ世代向けCM!そんなのあり?ということで話を聞いてみた

2024年04月号

ローカル局の価値はマーケティング力で高められる〜北陸朝日放送の挑戦

2024年03月号

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)