SVODサービスの話題が去年から業界を賑わせた一方で、今年のトレンドに上がりつつあるのがスポーツのライブ配信サービスだ。すでにhuluは巨人戦をPC向けに配信しているが、スポーツ専門のサービスも登場している。海外から鳴り物入りでやってくるサービスの噂も聞こえてくる中、今年3月に起ち上がったのがソフトバンクグループの「スポナビライブ」だ。
サイトを見ると、プロ野球やサッカー、大相撲など人気のスポーツがひと通り揃っているほか、今年新たにスタートする男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE」も秋から配信されるという。スポーツの映像権は世界的にも高騰しており、ビッグビジネスの予感が立ちこめるこのサービスはどのような背景でスタートし、何を目指しているのか。
ソフトバンク株式会社でこの事業を統率するサービスコンテンツ本部長・大島吾希洋氏と、現場を取りしきる同本部メディアコンテンツ統括部長・内池大輔氏にお話をうかがうことができた。話題のサービスの裏に込められた戦略と、ピュアな志が非常に興味深いお話だった。ぜひじっくりお読みいただきたい。
まず前半は、内池氏からサービス誕生の背景をうかがった。
「キャリアとしてのサービスの一環として企画をしました。ソフトバンクに入っていただくためのきっかけづくりが目的です。」
利用料金はソフトバンクユーザーなら月額500円とかなり安い。現時点では他のキャリアユーザーは利用できないが、近いうちに月額3000円で提供する予定だという。
視聴できるスポーツは、福岡ソフトバンクホークスが所属するパ・リーグを中心としたプロ野球、 メジャーリーグ、サッカーや大相撲など幅広い。ただ彼らが重視しているのは、今年スタートする男子プロバスケットボールの「B.LEAGUE」だ。
日本のバスケットボールは長らくリーグが分裂していたのを、川淵三郎氏が乗り出してひとつにまとまり今年の秋から「B.LEAGUE」として再出発する。この新しいプロスポーツのリブートを、ソフトバンクがバックアップする形だ。「やりましょう!」と孫正義氏が言ったことにはどんな戦略があるのだろうか。(ここから先は登録読者のみ)
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