9月15日、レンタルDVD業界2位のゲオが、新たにSVOD市場への参入を発表した。エイベックスとの提携により、来年2月からサービスをスタートするという。店舗や郵送レンタルと組合せることで便利に使える「ハイブリッドVOD」を標榜している。
発表会は前半でサービスの特長をプレゼンテーションし、後半ではキャイーン天野ひろゆき氏、千秋氏を招きなぜか筆者も専門家として登壇するトークイベントが行われた。恥ずかしながらタレントさんと一緒にステージに立ち、フォトセッションまで出てしまった。
驚いたことに、400名分用意された会場の椅子はすべて埋まり、満員となった。記者と業界関係者だと思われるが、あらためてVOD界がホットになっているのだと感じさせられた。
前半のプレゼンテーションでは、当然ながらゲオホールディングスの社長、遠藤結蔵氏がカメラの前に登場した。おそらくこんなにたくさんの記者の前に登場するのは初めてではないだろうか。TSUTAYAと並ぶレンタルDVDという大きな存在のわりには、若い社長であることに驚いた向きも多いだろう。
このゲオという会社はみなさんあまりなじみがないと思う。とくに首都圏はTSUTAYAのほうが圧倒的に店舗が多いため、接触が少なくなってしまう。
結蔵社長の父君にあたる遠藤結城氏が愛知県豊田氏にレンタルビデオショップを創業したのは'86年。中小のビデオショップを次々に統合して成長したが、結城氏は'04年に事故死。沢田氏が経営の実権を握ったが、その後いわゆるお家騒動があり、'11年にホールディングス制に企業体を再編して結蔵氏が実権を握った。創業家が経営を取り戻した形だ。きっとこの十数年の間、結蔵氏は我々には想像もつかない経験と苦労をしただろう。
発表会のあと、ほんの30分ほどだが直接インタビューする時間をもらえた。遠藤社長がゲオチャンネルにかける戦略と思いを聞いたので、ここで記事にしておきたい。
●ゲオ社長・遠藤結蔵氏インタビュー〜店舗を生かしたハイブリッドVODとは〜(ここからは登録読者のみ)
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