レンタルDVDで知られるゲオは新たなVODサービス「ゲオチャンネル」を、来年2月よりスタートすることを本日発表した。これまでの店舗でのレンタルに加えて配信サービスも利用できる”ハイブリッドVOD”と称し、群雄割拠の様相を呈するVOD市場に打って出る。すでにdTVのブランドでドコモとともにVOD事業を手がけるエイベックスと提携し、そのノウハウを最大限に活かすとのこと。
ゲオはレンタル市場でTSUTAYAと市場を二分し、会員数1600万人を擁する。その会員をVODへ移行させることにも成功すれば、VODサービスとして一気に巨大なプレイヤーとなる可能性もある。すでに配信サービスをはじめているレンタル市場一位のTSUTAYAとともに、その動向が注目される。
「ゲオチャンネル」の料金は、月590円(税別)で配信コンテンツが見放題のVODサービスが基本。さらに月590円(税別)をプラスすれば店舗で旧作20本までレンタルできる。あるいは、やはり月590円(税別)をプラスして宅配で旧作8本までレンタルできる。つまり、月1180円でVODと店舗か郵送のレンタルDVDが利用可能。VODできるタイトルは限定的なので、映画やドラマが好きなユーザーには便利だろう。
この、配信に加えてDVDをレンタルできるサービスを、ゲオでは”ハイブリッドVOD"と呼ぶ。配信の見放題プランとレンタルを併用できるのはライバルのTSUTAYA TVが8月30日にリニューアルしたサービスと似ているが、TSUTAYA TVの場合は併せて使うと2,417円なので、「ゲオチャンネル」のほうが価格は断然安い。(ただし、TSUTAYA TVでは2点の新作レンタルができるなど細かなサービス内容が違うので自分の用途に応じた比較が必要だ。)
●ゲオという伏兵の参入で、ますます混とんとするVOD市場(ここからは登録読者のみ)
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