日本時間9月10日午前2時、Apple Eventが開催され、新製品を発表した。今回はニュースが多いと噂され、とくにAppleTVの新しい製品が出るとの情報が事前に出ていた。私も頑張ってライブ中継を視聴したので、ここでレポートしたい。
Apple Watchの新バージョンやiPadPro、そしてもちろんiPhone6sなども発表されたが、ここではAppleTVに絞ってお伝えする。
AppleTVの発表の番になったら、ティム・クックがこのようなスライドを見せながらプレゼンテーションをはじめた。
Powerful hardware、つまりこれまでのAppleTVよりずっとハイスペックのハードが登場する、ということ。ModernOS、これはあらかじめiOSを搭載すると噂になっていたが、iOSをもとに開発した「tvOS」を使っていると説明があった。
New user experience、これが今回最大のポイントかもしれない。リモコンが新しくなり、これまでの十字キーに代わってスワイプなどができるタッチ操作になる。さらにマイクのアイコンがついている。これを押すとSiriで操作できるのだ。
テレビ画面を撮影した写真は問題あるのだと思うが、わかりやすいので使ってしまう。
デモが行われ、例えばNetflix、hulu、iTunesの中から特定の映画を選び出してくれとオーダーしたり、○○○な映画が観たいと言うと探し出してきたりしていた。
中でも驚いたのは、ある映画を見ながら「エドワード・ノートンがカメオ出演している場面!」とオーダーしたら奇妙な格好でギターを弾くエドワード・ノートンが出てきたこと。これはシーンごとにメタデータを仕込まないとできないはずだ。そんな大変なことやったのだろうか。詳細を知りたいところだ。
App storeが加わり、様々なアプリがテレビで楽しめるようになる。いろんなアプリがあって、ゲームがいくつか紹介された。面白い気もするが、日本ではスマホでのゲームが異様に発達しているのでどうだろうか。
新たな映像配信サービスをはじめるという噂も出ていたが、それはなかったようだ。ちょっと拍子抜けだった。
結局、これまでのAppleTVとの違いはSiriとApp storeがついたこと。本誌Media Borderとして気になるテレビとネットの融合に関わる新機軸はなかったといえばなかった。
価格は149$(32GB)と199$(64GB)でハードディスク容量で違うのは、App storeがついたからだ。よりiPhoneに近づいた気がする。発売は10月下旬と出たが、日本での発売は具体的には言及されていない。
さて映像配信サービスの新発表がなかったので、新鮮さがない発表だったことになるだろうか。いや、こと日本の映像配信を考える上で、考えておきたいポイントがある。
●やっぱりAppleTVの新製品発表は、日本で意義深いかもしれない(ここからは登録読者のみ)
読者コメント