メディア・エンタメ業界の一大イベント、Inter BEEが11月1日からスタートした。幕張でのリアルイベントとしては11月16日からの3日間だが、オンラインではすでに始まっているのだ。
2020年は全体的にオンライン開催、2021年は展示は幕張で行われたがカンファレンスはオンラインだった。
今年はカンファレンスもほぼ幕張でのリアル開催となる。私はINTER BEE CONNECTEDの企画メンバーのまとめ役として会場に詰めているので幕張でお会いできるかもしれない。
CONNECTEDの充実した2つのプレセッション
またプレセッションとして、リアル開催前にオンラインのみで配信されるセッションもある。CONNECTEDの第一弾は「Videographerが拓く新しい映像制作」と題して私が進行役を務めるものだ。本日、11月7日13時からの配信なのでぜひ聴講をご予約いただきたい。
Videographerに情報発信し様々にサポートする株式会社Vookの岡本俊太郎氏、ライブ映像制作を中心にVR、XR映像にも取り組む株式会社MMTの伊藤孝俊氏、株式会社メルカリで企業内映像制作者として活躍する熊田勇真氏を迎え、Videographerの考え方や今後の可能性について議論してもらう。
Videographerについては前にもMediaBorderで記事にしている。
Videographerの時代〜新しい作り手が出てくる、新しい源流
今後の放送業界にも何らかの関わりが出て来る分野だと思うので、ぜひ聴講してもらいたい。この時間都合が合わなくても、アーカイブでも聴講可能だ。
CONNECTEDとしてのプレセッションはもう一つ、11月9日13時配信の「“インフォメーション・ヘルス”時代のテレビ報道」もあり、これがまた面白いと思う。情報の信頼性がテレビ報道でも問われ、またテレビ局によるネットでのニュース配信も盛んになってきた。
その中での語り方の難しさがテーマで、テレビ朝日アナウンサーでABEMAの看板番組「AbemaPrime」のMCを務める平石直之氏がファシリテーターとして出演。ロシアのウクライナ侵攻についてYouTubeで熱く解説したテレビ東京のキャスター・豊島晋作氏、この春スタートしたTBS NEWS DIGを一億PV超えに急成長させたTBSの河村健介氏、そして17年間に渡ってTBS「ひるおび」のキャスターを務めている恵俊彰氏が登壇。「伝えること」についてコッテリ話をしている。
コネクテッドTVの全てがわかるCONNECTED基調講演
例年のCONNECTEDは開催期間の3日間、毎日3〜4コマ、合計10セッション程度だったが、今年は16日は基調講演のみ、17日18日に3つずつという内容だ。いつもより数は少ないかもしれないが、個々が充実したセッションになると思うのでぜひ楽しみにしていただきたい。
基調講演では「コネクテッドTVとリニア配信サービスの最新海外事情から見えてくる“メディアの本質”」のタイトルで今年のキーワードとも言えるコネクテッドTVを扱う。
入門編的に海外でのコネクテッドTVの現状を、TBSの頭脳のような存在である薄井裕介氏と、日本の映像業界に新しい流れを導入してきた園田公一氏が解説。TBSの高澤宏昌氏が様々なデータを示しフォローする。モデレーターはNHK文研・村上圭子氏で、村上氏は翌17日もIPTV Forumのセッションでも同じコネクテッドTVについての議論をモデレートする。
後半では話を広げ、今後のテレビメディアのあり方についての議論にもなりそうだ。聴講者にとって様々な示唆に富むセッションになるだろう。
コロナ時代に定着したメディア生活とは
両方聴講するとコネクテッドTVのことがよくわかりそうだが、同じ時間にCONNECTEDでは毎年恒例でいつも一番人気の電通メディアイノベーションラボの奥律哉氏が進行するセッション「コロナ時代の新しいメディアライフスタイルとは」もある。コロナによって起こった人々とメディアの関係の変化がどう定着しつつあるか、データから解き起こす内容。どちらもアーカイブでも聴講できるので、私としては当日は奥氏のセッションを見てもらいたいところだ。
残りのセッションはまた後日、解説するが、幕張のCONNECTEDの会場にぜひ来て、各セッションを聴講していただきたい。どれも満足してもらえると確信している。
では今年は久しぶりに、幕張でお会いしましょう!
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