2016年11月号で九州朝日放送(以下、KBC)について書いた。
→「KBCが元気いいのは、エリアの視聴者に身体ごと向いているからだ」
「アサデス。」の好調を軸に、地域の情報を積極的に番組で放送し、元気なローカル局であることを伝えた。そんなKBCのもうひとつ別の側面を形作ってきた男がいる。メディアビジネス局・デジタルビジネス部長の香月和宏氏だ。香月氏の活動についても前々から興味があったので、じっくりお話を聞いてみたかった。たまたま先日、東京に来る機会があることを東京支社の方から知らせてもらったので、あらためて香月氏にお会いした。
マッシュルームヘアが印象的な香月氏。30歳になった時に、トレードマークにしようとこの髪型にしたそうだ。
「元々は技術系で、最初の10年間は制作技術にいてカメラマンやったりしていました。2004年のローカル局のデジタル化を前に編成に異動になり、視聴率担当になりまして。技術といっても工学系ではなくソフトウェア系で、マーケティングが好きだったんです。視聴率に向き合ってマーケティング的に考えることがすっかり面白くなりました」
その後、東京支社の編成に異動し一時期は朝日新聞社に出向していたという。朝日新聞デジタルで新規事業に取り組んだ。そして本社に戻りコンテンツ部門に配属されたそうだ。最初に取り組んだのは、EC事業だった。(ここから先は登録読者のみ)
読者コメント